The country that won the Age of Discovery !
様々な学説や識者の中で、中世において日本に赴任した宣教師達は、
大航海時代に欧米諸国の日本支配の先兵の役割を担うために来日した、
というものが多い。冷静かつ慎重な分析と研究が必要だと思う。
真相はどうだろう?目的が重なったという部分があるだろう。
覇権を求める事と人々の精神を支配する宗教の部分だ。
多くの宣教師達の壮絶な死に方を見る時、イエスキリストと同一なのであり、
すなわち殉教なのであるから、宣教師達はキリスト教のために来日したと思わざる得ない。
同時にイエスキリストから1500年以上経過した時の話なのであるから、
宣教師達の精神にイエスキリスト精神が宿っていた事が証明された事になるだろう。
ところで大航海時代と言えば、読者諸氏はスペイン、ポルトガルという事になるだろう。
確かに大航海時代を切り開いたのはスペイン、ポルトガルだ。
それでは大航海時代を制した国はーー、という設問はどうだろう。
日本人の国際感覚をーー、という序章という事なら、ここから始めた方が良いだろう。
大航海時代を制した国はスペインでもポルトガルでもないのだ。
スペインはイギリスとの海戦に大敗し、勢いを失った。
ポルトガルはリスボン大地震により一気に衰退した。
残るのはイギリスとオランダだ。
そして世界貿易の覇権を制したのはオランダなのだ。
実際に世界で始めて株式会社を創設したのはオランダだ。
イギリスは一歩も二歩も遅れを取った。ゆえにインドに集中したのだ。
オランダは商人によって建国されたくにであるゆえ、ローマカトリックとか無関係だ。
従って江戸幕府はオランダと国交を持ち続けたのだ。
大航海時代に世界で最初に世界貿易の覇権を制したのがオランダであり、
オランダがローマカトリックと関係がない、という事なら、
原則として大航海時代とキリスト教は関係がないという事になるだろう。
様々な研究が必要だと思う。
いずれにしても17、18世紀の覇権国はオランダであるゆえ、
江戸幕府はオランダと組んだ。
日本は江戸時代鎖国をしていたということになっているけれど、
近年、様々な学説が出ている。
実際にはオランダから毎年、国際情勢に関するレポートを受け取っていた。
オランダ風説書という文書だそうだ。
江戸幕府の知識層や当時の文化人には様々な情報が入っていたであろう。
鎖国か情報の管理か、制限付き貿易なのかは研究すれば良いと思う。
ただ、長崎や対馬、北海道、当時の琉球で大々的に貿易をしていたという記録はないので、
正確には必要な情報を入手したいたといのが現実だろう。
いずれにしても、江戸幕府は当時の覇権国オランダと国交を保っていた。
国際社会は日本をどう見ていただろう。
米国のペリー提督が来日する直前、オランダ国王から親書がもたらされている。
その文書には、「そろそろ開国したほうが良いでしょうね」と記されているので、
やはり日本は鎖国していたという事になるのだろう。
総括するにおいて、大航海時代を制したのはオランダであり、
日本はオランダから国際情勢を必要最小限度入手したいた。
花のがくと
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