I'd think we can do it!
史上初の米朝首脳会談が本日終了した。
その分析はこれからの作業だ。
先般、韓国のブンジェイン大統領の心境は記した。間違えてはいないと思う。
ところでどうしても思い出す。
1995年頃だったと思う。
フランスが核実験を強行した。折しもその頃、日本の大相撲の一行がヨーロッパ公演を行っていた。
フランスの核実験に対して、核アレルギーであるところの我が国日本は強く非難した。
確か両国の大使の召還のまでもめたと思う。
大相撲の首脳も核実験の中止を申し入れたが、この時のフランス大統領は、
親日家のジャックシラクだったと思う。
大相撲首脳に対する彼の答えは「日本の人達の心を傷つけて申し訳ない!」というものだった。
洗練された答え方だ。それはともかく、
日本は必死になって抗議したが、ドイツは何も言わなかった。全くもって。
「勝手にどうぞ!」という感じでもなく、むしろその行為を幾分か肯定している感があった。
その背景だが、フランスはP5であり以前から核所有を認められ、核実験そのもが、
核の威圧ではなく、定期検査、すなわちメンテナンスという側面があったからだ。
また核実験場がヨーロッパではなく南太平洋という事もあっただろう。
そしてドイツがフランスの核実験を黙認した最大の理由だが、
やはりフランスの核はEU全体の抑止力として必要ではないか?という思惑があったと思う。
世界連邦機関またそれによる軍事力の画一化が未発達である以上、
自国を防衛する権利、すなわち自衛権の究極的側面において核武装は含まれる、
という論理は世界の現況を鑑みるにおいて否定する事はできない。
しかしながら、戸田城聖先生は、はっきりと原水爆禁止宣言を発しておられる。
戸田城聖先生は正しく評価されている。
詳細は分からないが、戸田城聖先生は日本のエスタブリッシュメントとも親交があったようだ。
その中の1部から発生した人達かもしれぬが、
「戸田先生は核兵器を使用するものはーーー」と言っているのであって、
「核を持つ者はーー」とは言っていないとする輩がいる。
やはりズレているだろう。
戸田城聖先生の原水爆禁止宣言の要旨は、核兵器そのもが人類の生存権を脅かす、という点にある事を理解すべきだ。
難事業かもしれないが、可能性は十分あると思う。
私は学生時代を冷戦期において過ごした。その時、まさかベルリンの壁が崩れるとは夢にも思わなかった。
この感情は私だけではないはずだ。国際社会は何が起こるか分からない。
正直不安定だ。逆に言うならその分だけ可能性はあるのではないか、と思う。
花のがくと
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