A bound that can't be broken 2!

連日の猛暑だ。正直堪える。日本の連日の猛暑は海外メディアでも取りざたされている。

イギリスのThe Guardian は日本の猛暑を取り上げ、東京オリンピックにやや警鐘を

鳴らしている感がある。

イギリスでは気温が27度を超えると猛暑である。雨が降れば日本人なら長袖のシャツが

必要だ。

そんなイギリス人からしたら日本の夏はまさに異常。

余談になるけれど、The Guardian はやや左寄り。すなわち労働党を贔屓している。

欧米のマスコミは誰々を支持ているとか、どの政党を支持する、とかはっきりと

意見を言ったり、社説を書いたりしている。

日本人には理解しにくい。

さて前回の続きだ。日米間において日本車及び自動車部品の問題が頂点に達した時、

その交渉の最終交渉で、USTR、アメリカ通商代表部代表のミッキーカンターは

竹刀を持って現れた。

そしてそれは時の日本の交渉責任者であった橋本龍太郎通産大臣が剣道の愛好家で

あったからではなく、ましてや上田馬之助を模したものでもないだろう。

明らかにカンターUSTR代表の竹刀は、米国における日本の長年の輸出攻勢の

苛立ちが頂点に達した姿だ。

しかし外交交渉の席で竹刀とは、いささか大人気ないという気もする。

やっぱりおバカですね。竹刀を持った姿は世界中に配信されるのだから、

アメリカにも大人になって欲しい。

しかしアメリカの市場は開かれている。日本を初めアジア諸国は大いに

恩恵を受けてきた。

アメリカは長年赤字覚悟で世界貿易を引っ張て来た。その事を理解しろ!

というのがアメリカ人の本音だろう。

日本は大いに経済成長を遂げたのだから、上手くアメリカを支えてあげよう。

しかしミッキーカンターの竹刀はやはり気になるし、その当時の交渉内容は

容易に想像がつく。

しかしアメリカが日本の自動車輸出攻勢に苛立ち、本当に日本との関係を

切り捨てる覚悟であったなら、竹刀ではなく、木刀か真剣を持ってくるだろう。

日本では銃刀法違反ではあるけれど。

さらに分かり易い方法で、アメリカは日米安保条約を破棄し、日本から撤退し

なおかつ日本を守る事を拒否するという通告がなされるはずだ。

しかし一向にその話は聞かない。

アメリカ国内の浅学なジャーナリストや文化人で、日米間の条約の片務性を

主張した人は幾人かはいる。

しかし同様の主張をアメリカ政府高官、歴代の駐日アメリカ大使、

果ては歴代のアメリカ大統領で、日米安全保障条約について言及した人は、

私が知る限り1人もいない。

日本はアメリカにとって必要不可欠な国なのだ。

アメリカは自由貿易という観点から強硬な主張はしてくるだろう。

日米共に不公正なものがあるなら、日米共に是正すべきだ。

繰り返すがそれは自由貿易という観点からだ。

しかし日米安全保障条約はアメリカにとっは死活問題であり、

カードを握っているのは日本側なのである。

支えられている人よりも支えている人の方が貴重である事は自明の理だ。

健全な日米関係の進化と成熟のために多くの人が理解すべきだと思う。


花のがくと





花のがくと

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