Pedigree !
鹿児島に行くと、私はとても落ち着いた気分になる。
安心するというか、健やかな快感を覚える。
地理的な要因ではなく、私の先祖の1部が鹿児島に根を下ろしたようだ。
現代社会において、家柄や家系及び家系図などはほとんど意味をなさない
のは論を待たないのであるが、
血、すなわち血統という部分において、大きな違いが発生する事は否定できな事実だ。
分かり易く語るのなら、2000年間、武士だった人と、2000間、町人だった人とでは、
その遺伝子、DNAの構造に大きく違いがあるのは当然だろう。
私の遠い先祖は、大蔵氏というそうだ。
様々な伝承があるようだ。九州では卑弥呼の護衛をしていたとか、
また、日本書紀では、渡来人に1部であり、財政面を担当していたのであり、
その後、貴族、軍事貴族、武士として活躍していたとの記述がある。
大蔵というネーミングがら推測して、日本書記の記述が正確ではないか?
と推測できる。
確かに言える事は大蔵氏という氏族が実在しており、結構、日本史上において
活躍しているという事だ。
子孫の立場からではなく、もう少し教科書で取り上げられてもーー、
という感じがしないでもない。
古代末期において、瀬戸内海で大規模な反乱が起こった時、
その鎮圧に大蔵氏は活躍したようだ。
その後、大宰府の役職を任されるようになったとか。
余談になるが、大学卒業後、私は日本の1部上場企業に勤務したが、
日本の1部上場企業はまさに武士の世界だった事に驚かされた。
日本の社会活動の根源の魂は必然として、貴族から軍事貴族そして武士、
そして武士から商人へと引き継がれたのであろう。
話を戻そう。大蔵氏だ。大蔵氏は歴代大宰府の要職を担当する訳だが、
その後、北九州のみならず、九州全土に根を下ろしたようだ。
大分にも熊本にも宮崎にも、そして鹿児島にも。
九州全土に大蔵氏の子孫は実在する。
九州の人は根性があるとか、気骨が強いとかいう論評はあるけれど、
その根源は何であろう?
日本列島の辺境にあるという地理的な要素だろうか?
それこそナンセンスであり、具体性に欠けるだろう。
九州の人の気質がやや違うのは、大蔵氏の持っていた軍事貴族、武士としての
意地とプライドではないかと確信できる。
花のがくと
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