Nostalgia for roots !
日本では残暑が厳しい。しかし英国中部や北部ではすでにコートを着ている人がいる。
欧米では秋本番だ。
少年の頃、大学に進学する時、私、私の母親、担任の先生と3人で話し合った時の事だ。
大学ではどの分野を専攻したいのか?という質問だったと思う。
私は「オリエント史!」と答えたと思う。
風変りな答えだ。何故そう答えたのだろう?
私は生来生真面目で、猛勉強家であるゆえ、
大学では好きな学問に身をうずめたいという想いがあった。
それでは何故、オリエント史なのだろう?
ブログで度々記している。私の先祖は大蔵氏というのだそうだが、
元来、大蔵氏はオリエント地方から渡来してきたようだ。2000年前の話だ。
すなわち、遠い先祖、ルーツへの郷愁ではないか。
マドンナの音楽やステージを見る時、イタリアや南欧、南米の色彩が色濃い。
何故だろう? マドンナの父親がイタリア移民1世でるからだ。
従ってマドンナのルーツは南欧、南米だ。
ルーツへの郷愁という点は万人の中の自然な発露と分析すべきではないか。
アメリカ国内、またはアメリカ当局から、「貴方は国家に対して忠誠を尽くせますか?」
という設問がなされる事がしばしばなされる。
我々日本人からすれば率直に奇異な感覚が発生する。
しかしアメリカ人は真剣だ。
アメリカは移民によって建国され、その歴史が浅い事から、
人々のルーツへの郷愁という点において、日本人とは格段の違いがあるのだろう。
同時に「貴方は国家に対して忠誠をーー」という設問は、
アメリカ国内の弱点が民族、人種の問題とそのルーツへの郷愁という点に絞られる、
と指摘できるだろう。
アメリカ国内からは、それはアメリカ建国以来のタブーであり、
現在解決を模索しているのだから触れないで欲しい、というのが本音だ。
しかし私は率直に思う。あるものはある!とした方が解決は早い。
ところで、民族、人種、そしてそれぞれのルーツへの郷愁というという想いが、
実際にアメリカ社会に実害として発生したかどうかだ。
アメリカ国内の実害なら、それはアメリカ国内の問題だ。
我々日本人がとやかく言うのはやや筋違い。
問題は対外的に実害があったかどうか?について絞るべきだ。
答えはある!アメリカが原子爆弾を開発し、その数年後ロシアが瞬く間に
原子爆弾の製造に成功した。おかしいでしょう。
すなわちアメリカ国内で極秘裏に行われていたマンハッタン計画の情報が、
ロシアに流されていた。情報を流すのに協力したのは東欧、ロシアの移民達だ
彼らのルーツや祖国が核兵器の脅威に晒されるのはたまらないと考えた事は想像できる。
この事実を考える時、民族、人種、そしてそれぞれのルーツへの郷愁という問題は深刻なの
だろう。超大国アメリカが揺れ動いたり、分断したりする事は良くない事だ。
同時に民族、人種、ルーツなどの問題はアメリカ国内のみの問題ではなく、
世界史的な問題ではないか。
この点においてアメリカだけの問題とするのではなく、
それらの課題をアメリカ人が克服しようとしているのなら、
積極的に協力しよう。もちろんお節介になならないように。
クリスチャンの教義において友人の夢や理想には手を貸そう!という教義があるのだ。
少なくともアメリカだけの問題とするのはやや健全性に欠けるのではないかと思う。
冷静に分析と思索を重ねる中で、民族、人種、それぞれのルーツ等の諸問題を、
遠くない将来において、アメリカ人は、健全性と品格にしたたかさを発揮する中で、
鮮明な形で克服するだろう。
花のがくと
同時に、
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