What should we Japanese reflect on ?

日本の近現代史の総括はクライマックスに近づいているという感じ。


さて、前段になる話がしたい。


マニアックな話だ。


「西洋の没落」という著作がある。シュペングラーというドイツの人の著作だそうだ。


1巻、2巻に分かれ、第1巻は1918年に発刊されている。


作品の内容はタイトルに集約できる。当時大ベストセラーになったそうだ。


西洋の没落という香水も誕生した。


その現象は言うまでもなく、著作に対し、西洋の人達が共感したのだろう。


折しも、国際連盟が結成された時期と同一だ。


国際連盟が結成された理由は第1次世界大戦の反省を踏まえてーー、


となっているけれど、それは表面的な理由だ。


根本の理由は、欧米諸国の利害調整のみならず、


当時、欧米諸国が世界中に拡大した植民地の独立運動が勃興する中で、


世界史の問題として、それらの諸問題を如何に解決するべきか?


という点において発生したと思うし、有色人種の中で唯一日本が常任理事国に就任した


背景はその点にあると思う。


逆説的に述べる中で、世界中の欧米の植民地における各地域の独立運動が活発化する中で、


国際連盟が結成されているのだから、


上記した諸問題の解決を国際連盟は背負っていたと指摘する事ができるだろう。


先般の記事に記している。


1920年に結成された国際連盟は1932年に建国された満州国を承認しなかった。


国際社会の潮流からして必然だ。


正確な表現において、国際連盟は中国東北部は万里の長城の外側にあるのだからーー


という日本の主張を受け入れ、国際管理地域にーー、


というリットン報告書を作成し、勧告案としている。


実質には国際連盟の正式な回答、結論であろう。


中国東北部のありかたについて、国際連盟がリットン調査報告書として


結論を出しているのなら、国連加盟国はそれに理解し、応じるだろう。


しかし当時の松岡外相は採決に踏み切った。


事前に採決の結果の予想が大差で否決され事が濃厚であり、


加えて、国際連盟の同じ常任理事国である立場のイギリスが仲裁したにもかかわらず。


私はいくらどう分析しても、


松岡洋右外相の政治家、外交官としての資質に大きな疑問を抱く。


同然ながら採決の結果は大差で否決。


そうなったとしても、リットン報告書が当時存在するのだから、


それを受け入れれば良いだけの話ではないか!


しかし松岡外相は国際連盟を脱退した。


愚かしすぎるだろう!読者諸氏もそう思うだろう!。


現在の視点から、当時の松岡外相の行動を見る時、


私は率直に精神鑑定にかけるべきではないかと思う。


昭和天皇は「松岡だけは何とかしろ!」激怒したそうだ。


その事から、先の大戦前夜、昭和天皇はまともだった、と指摘し分析する事ができる。


先の大戦の勃発前夜であったため、多くの人がイカレていたという論評がるけれど、


日本の政治家の人達や、官僚、外務省の人達は言い訳をしてはいけない。


幕末の動乱期、薩摩藩の下級武士であった西郷はその時期において、


完全、完璧な政治判断と政治行動をしているだろう!


我々日本人全員が大きく反省すべきだ。


こう言うと、読者諸氏や友人から、当時、国際連盟から脱退したのは、


当時の日本の政治家や外務省の人達の判断であって、日本人全体がーー、というのは、


という意見があったり。


私は日本人全体が大きく反省するべきだと思う。


そう言い切れる根拠だけれど、


当時、松岡外相が国際連盟を脱退した時、


その判断を日本の国民全体がその判断を熱狂的に支持したからだ。


何故、当時の人達は指示したのだろう?


「一遍言うてみたい事をよく言ってくれた!」


という偏狭なナショナリズムが噴出したようだ。


わずか国際連盟の常任理事国になって13年の話だ。


私は率直に思う。我が日本民族は常任理事国に値するかどうかをOベースで考えるべきだ。


我が国日本が国際連合の常任理事国に再びーー、という事であるのなら。


どうしても結論として、日本人全体の反省が必要だ。


それではどこをどう反省するべきだろうか?


満州国をめぐる騒動において焦点を絞ればおのずと答えが出るだろう。


国際政治、すなわち外交とは、時間、時系列、外交文書、条約等の


積み重ね、すなわち継続であるのだから、


国家及び国民のナショナリズムを噴出を極力抑制する中で、


賢さとしたたかさを発揮し、合理点を模索するべきと自覚するべきではないか。



花のがくと













「当時は先の大戦勃発前夜であったので、











花のがくと

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