ABCD line 3 !

近現代史において、アメリカ、イギリス 中国 オランダは、


正式な国交と条約を締結しており、友国国並びに同盟国であったのであり、


なおかつ、我が国が近代化をスタートさせる以前にABCD諸国は日本に到達し、


その最中、静観ないし近代化の協力を積極的に行っているのであるから、


先の大戦の前夜において、我が国が欧米諸国の策謀によって止むにやまれずーー、


という論評は日本の独りよがり、さらに踏み込む中で、敗戦と亡国に対する言い訳


ではないか、という率直な疑問が漂う。


出どころは軍人さんだ。


オランダは米国のペリー提督が来日する直前、国王の親書によって事前にそれを知らせた。


アメリカはイギリスに先がげて日本と通商条約を締結する事を望んだ。


イギリスは明治維新のクライマックス、すなわち薩摩、長州が江戸城を包囲した時、


アーネストサトウ通訳官が西郷を説得し、平和裏に政権の移行を進めた。


日本が近代化をスタートさせようとした時、確実に指摘できる事実として、


欧米諸国は国際信義を通している。


従って欧米諸国が虎視眈々と日本をーー、という論評はデタラメであり、


イワモトダイワゾウだ。


確かに先の大戦の前夜、世界恐慌のあおりで、


ABCD諸国はそれぞれにブロック経済を敷いた。


しかしそれは経済的な背景であり、政治思想並びに政治的背景は2次的だ。


日本がABCD包囲網という主張を展開するなら、


日本がドイツと同盟した事は、ロシアにとっては包囲網と映るだろう。


世界恐慌すなわち経済的な打撃は時が経過する中で対策を打つ事で回復する事ができる。


しかし政治的、軍事的な同盟は国家の存亡にかかわる問題であるから、


同次元で語る事は少し違うのではないか?と思う。



花のがくと






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