2.26 incident !
大阪都構想は否決された。正直危なかった。
率直、単刀直入において、大都市の税収の偏りを健全な形で分散していく方策の中で、
政令指定都市を存続させる中で政策の調整でそれは可能なのであるから、
政令指定都市の解体コストの無駄な費用が問題にされるという訳だ。
合理的だと思う。
私の独自の判断だけれど大都市における特別区設置の法案は有名無実化されたと思う。
さて、日本の近現代史の総括として、どうしても取り上げなければならないのが、
2.26事件だ。以前にも記した事がある。
2.26事件は通説によると、
当時も農村と政治の腐敗を契機に青年将校達が決起した美談とされている。
率直においてデタラメだ。
東京の世田谷区に2,26事件の裁判記録を細やかに分析した女性の作家の人がいる。
実に細やかでお見事。
2,26事件の裁判では農村の疲弊とか政治のーー、とかそんな類は出てこない。
争点は「陸軍大臣告知」「陸軍大臣ヨリ」という通達があったか無かったか?
という問題が争われている。実に見苦しい。
青年将校と陸軍上層部がお互いに責任のなすり合いをしているのだ。
私は軍人さんは嫌いだ。感性、センスの問題だ。
軍人さんはズレているし甘やかされている。
自衛官の人は「事に臨んでは危険を顧みずーー」
と言った事をよく自慢げに吹聴する。
常在戦場と率先垂範を指摘しているつもりだろう。
しかし常在戦場はビジネスマンだって同様だ。
決死の想いでまとめ上げたプロジェクトや商談が不成立、本社で否決されたのなら、
ビジネスマンは辞表ものだ。
一方自衛官は公務員だから身分は安定しているだろう。
この点から時折ビジネスマンは公務員の人が羨ましくなるのだ。
さて、2,26事件は美談ではなく、軍人さんが先の大戦に突入する世情の混乱に付け込み、
権力を狙った軍事クーデタであったと思う。
それが何故か美談になっている。おかしいですね。
先に取り上げたABCD包囲網も軍人さんの言い訳だ。
軍人さんは言い訳と責任転嫁の名人だ。軍人さんいは2重3重とブロックをかけよう。
2.26事件は時に政府首脳の殆どを誅殺したのだから、ほとんど成功だろう。
しかし未遂に留まった。そしてそれは天皇陛下の存在があったからだ。
明治期に作成された憲法において天皇主権としていたのは正解だ。
明治憲法の作成者が軍事クーデタを抑制するために多大な配慮をしていたのなら、
まさしく先見の明であると思う。
いずれにせよ、我々日本人は日本の現代史において軍人さんによるクデーターが2度3度、
存在した事を深く胸に刻むべきだと思うし、軍人さんは大きく自戒すべきだと思う。
その観点から教科書やテキストに2,26は軍事クーデターであり、日本の政治的未熟な部分と
して記しても良いと思う。
花のがくと
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